#10 CCNP合格者が解説! 【CCNP ENARSI】対策問題集
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お世話になっております。InfraNaviです。
この記事では、CCNP ENARSIの本番試験の出題に近い問題を出題・解説しております。
Question46
設問
Q46. MPLS(Multi-Protocol Label Switching)のラベルには特定の特性があります。以下の選択肢のうち、正しいものを2つ選びなさい。
•A. MPLSラベルはパケットヘッダーのIPアドレスに基づいて割り当てられる
•B. MPLSラベルはラベルスイッチルータ(LSR)間でプロトコルを介して交換される
•C. MPLSラベルは固定長であり、通常4バイト(32ビット)で構成される
•D. MPLSラベルはパケットのペイロードに埋め込まれ、IPヘッダーの一部となる
正解
✅ B. MPLSラベルはラベルスイッチルータ(LSR)間でプロトコルを介して交換される
✅ C. MPLSラベルは固定長であり、通常4バイト(32ビット)で構成される
正解の解説
•MPLSラベルは LDP(Label Distribution Protocol) や BGP(Border Gateway Protocol) などを使用して、ラベルスイッチルータ(LSR)間で交換されます。これにより、各ルータがどのラベルをどのインターフェースで処理するべきかを決定できます。
•MPLSラベルは固定長の**32ビット(4バイト)**で構成されており、以下のフィールドを含みます。
–Label(20ビット) – 実際のラベル番号
– EXP(3ビット) – QoS(CoS)に使用
– S(1ビット) – ラベルスタックの最下位(Bottom of Stack)フラグ
– TTL(8ビット) – Time-to-Live(パケットの寿命)
他の選択肢の解説
A. MPLSラベルはパケットヘッダーのIPアドレスに基づいて割り当てられる ❌
→ MPLSラベルは IPアドレスではなく、FEC(Forwarding Equivalence Class) に基づいて割り当てられます。FECは、同じ転送処理を受けるべきパケットのグループを定義するもので、宛先IPアドレスの範囲、トラフィックの種類、QoSポリシーなどによって決定されます。
D. MPLSラベルはパケットのペイロードに埋め込まれ、IPヘッダーの一部となる ❌
→ MPLSラベルは IPヘッダーの一部ではなく、L2ヘッダーとIPヘッダーの間に挿入 されます。このため、MPLSはレイヤ2.5(L2/L3の中間)と呼ばれることがあります。
Question47
設問
Q47.あるネットワーク管理者が Cisco ルータで NTP を設定し、統一された時刻を取得しようとしました。しかし、設定後もシステムの時刻とログのタイムスタンプが一致せず、意図した動作をしていません。この問題を解決するには、どのサービスを有効化する必要がありますか?
•A. ntp broadcast client コマンドを設定する
•B. ntp server <IPアドレス> コマンドを再設定し、正しいNTPサーバーを指定する
•C. ntp update-calendar コマンドを設定する
•D. clock set コマンドを使用して手動で時間を設定する
正解
✅ C. ntp update-calendar コマンドを設定する
正解の解説
•ntp update-calendar を設定すると、ルータのハードウェアクロック(カレンダークロック)にNTPの時刻を適用し、再起動後も正しい時刻を保持できるようになります。
•本問題では、システムクロックとログの時刻がズレているため、NTPの同期が不完全である可能性が高いです。このコマンドを設定することで、NTPの同期が適切に機能するようになります。
他の選択肢の解説
A. ntp broadcast client コマンドを設定する ❌
→ ntp broadcast client は、NTPサーバーがブロードキャストで時刻を配信している場合に使用する設定です。しかし、本問題ではNTPサーバーが明示的に指定されているため、ブロードキャストモードは不要です。
B. ntp server <IPアドレス> コマンドを再設定し、正しいNTPサーバーを指定する ❌
→ NTPサーバーはすでに設定されていますが、問題は「設定した時刻が反映されない」ことです。サーバーのIPアドレスの誤りではないため、この方法では解決しません。
D. clock set コマンドを使用して手動で時間を設定する ❌
→ clock set コマンドで時間を手動設定することは可能ですが、これは一時的な対処であり、根本的な解決にはなりません。手動で設定しても、NTPが適切に動作していなければ、時間がずれ続ける可能性があります。
Question48
設問
Q48.企業ネットワークの拡張に伴い、管理者は複数の拠点をセキュアに接続するためにMPLS Layer 3 VPNを導入しました。MPLS Layer 3 VPNの機能として正しいものを2つ選択してください。
•A. 各VPNのルーティング情報をPEルータがVRFを用いて分離する
•B. MPLSネットワーク内のすべてのPルータがVPNルート情報を学習する
•C. MPLSを使用せず、IPトンネリング技術のみでVPNを構築する
•D. BGPを利用してVPN間でルート情報を交換する
正解
✅ A. 各VPNのルーティング情報をPEルータがVRFを用いて分離する
✅ D. BGPを利用してVPN間でルート情報を交換する
正解の解説
•MPLS Layer 3 VPNでは、VRF(Virtual Routing and Forwarding) を使用して異なるVPNのルーティングテーブルを分離し、顧客ごとのルート情報を保護する。
これにより、異なるVPN間での干渉を防ぐことができる。
•MPLS Layer 3 VPNでは、PE(Provider Edge)ルータ間でBGP(Border Gateway Protocol)を使用してVPNのルート情報を伝播する。
MP-BGP(Multiprotocol BGP) を利用することで、異なるVPNのプレフィックスを適切に扱い、ルーティングを管理する。
他の選択肢の解説
❌ B. MPLSネットワーク内のすべてのPルータがVPNルート情報を学習する
→ Pルータ(Provider Router)はVPNのルート情報を持たない。
VPNのルーティング情報はPEルータ内のVRFで管理され、Pルータは単にMPLSラベルスイッチングを行うだけである。
❌ C. MPLSを使用せず、IPトンネリング技術のみでVPNを構築する
→ MPLS Layer 3 VPNは MPLSラベルスイッチング技術を活用してVPNを構築する。
IPトンネリング技術(GREやIPsec VPN)とは異なり、MPLSネットワーク内でラベルを用いたルーティングを行うことで、スケーラブルなVPNを提供する。
Question49
設問
Q49.ネットワーク管理者は、EIGRPを使用するルータで受信ルートを制御するためのフィルタリングを設定しました。しかし、すべてのルートが拒否されてしまいました。本来の目的である 192.168.10.0/24 のみをフィルタし、それ以外のルートを受け入れる ように設定を修正するには、どの操作を行うべきでしょうか?

•A. route-map FILTER1 permit 20 を追加し、match ip address any を設定する
•B. route-map FILTER1 permit 10 に match ip address 2 を追加する
•C. route-map FILTER1 deny 20 を追加し、match ip address 2 を設定する
•D. distribute-list コマンドの適用方向を out に変更する
正解
✅ A. route-map FILTER1 permit 20 を追加し、match ip address any を設定する
正解の解説
•route-map の deny ステートメントは 暗黙的にすべてのルートを拒否する ため、必要なルートを明示的に許可するエントリが必要。permit 20 を追加し、match ip address any を指定することで、192.168.10.0/24 のみをフィルタし、それ以外のルートを受け入れる ことができる。

他の選択肢の解説
B. route-map FILTER1 permit 10 に match ip address 2 を追加する❌
→permit 10 の下に追加しても、既存の deny 10 の影響を受けるため、意図したルート許可にはならない。deny が適用された後は、そのポリシーが有効になり、以降のエントリに影響を及ぼさない。
C. route-map FILTER1 deny 20 を追加し、match ip address 2 を設定する❌
→ deny 20 を追加しても、192.168.10.0/24 のみをフィルタし、それ以外を許可する動作にはならない。permit のエントリを追加する必要がある。
D. distribute-list コマンドの適用方向を out に変更する❌
→ distribute-list を out に変更すると、送信するルートの制御になる。この場合は 受信するルートのフィルタリングが必要 なので、適切な解決策とはならない。
Question50
設問
Q50.あるエンジニアが、BGP を使用して 2 つの異なる ISP に接続されたルータを設定しました。デフォルトの BGP 属性が適用されています。しかし、片方の ISP のリンクが高遅延を引き起こし、ネットワークの動作が遅くなっています。もう一方の ISP のリンクが正常な場合、高遅延の ISP リンクを回避するために、どの BGP 属性を設定すべきですか?
•A. MED(Multi-Exit Discriminator)を調整する
•B. AS-PATH をプリペンドする
•C. LOCAL_PREF を増やす
•D. COMMUNITY を設定する
正解
✅ C. LOCAL_PREF を増やす
正解の解説
•BGP では、複数の経路がある場合に LOCAL_PREF(ローカルプリファレンス) の値が最も高い経路が選択されます。
•したがって、高遅延の ISP のリンクを避けたい場合は、もう一方の ISP への BGP 経路の LOCAL_PREF を増やす ことで、優先的に使用することができます。
他の選択肢の解説
A. MED(Multi-Exit Discriminator)を調整する ❌
→ MED は異なる AS 間で使用される指標で、ISP 側が経路を選択する際に影響します。しかし、同じ AS 内のルータが経路を選択する場合、デフォルトでは LOCAL_PREF の方が優先されるため、適切な解決策ではありません。
B. AS-PATH をプリペンドする ❌
→ AS-PATH プリペンディングは、他の AS に対して「この経路を優先しないでほしい」と伝えるために使用されます。しかし、これは自分の AS 内での経路選択には影響を与えません。
D. COMMUNITY を設定する ❌
→ BGP COMMUNITY 属性は ISP とのポリシー制御に使用できますが、直接的にルータの経路選択に影響を与えるものではなく、意図した動作を保証するには不十分です。
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