CCNPに英語力は必要?日本語で受験できても英語を避けられない3つの場面と、必要なレベル
CCNPの勉強を始めようとして、「英語が苦手だけど大丈夫だろうか」と不安になっていませんか。
先に結論を書きます。CCNP Enterprise(ENCOR・ENARSI)は日本語で受験できます。英語が話せなくても合格できます。
ただし、勉強の途中と、合格したあとの現場では、英語を読む場面が必ず出てきます。この記事では、その場面がどこなのか、どのくらいの英語力が必要なのか、CCNPの勉強と並行してどう身につけるかを整理します。
結論:必要なのは「話す英語」ではなく「読む英語」
- ENCOR・ENARSIは、Ciscoの公式サイトで受験言語に日本語が載っています(英語・日本語)
- 英会話やTOEICの高得点は要りません
- ただし、公式ガイド・showコマンドの出力・Ciscoの設定ガイドは英語で読むことになります
- 必要なのは、中学レベルの文法と、ネットワークの英文によく出る「読み方の型」です
受験言語は変わることがあります。申し込むときは、Ciscoの試験ページと試験会場の予約画面で、最新の受験言語を確認してください。
CCNPで英語を避けられない3つの場面

場面1:公式ガイド(Official Cert Guide)とCiscoの資料
ENCORの定番教材の1つが、Cisco Pressの『CCNP and CCIE Enterprise Core ENCOR 350-401 Official Cert Guide』です。英語の本で、試験範囲を章ごとに詳しく解説しています。
日本語の参考書で全体をつかんでも、細かい仕様を確かめたいとき、日本語の本に載っていない範囲を調べたいときは、英語の資料に戻ることになります。参考書の選び方はCCNP参考書おすすめランキングにまとめています。
場面2:showコマンドの出力とログ
試験でも現場でも、showコマンドの出力やログを見て状況を判断します。この出力は、日本語で受験しても英語のままです。
ログの例
%LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface GigabitEthernet0/1, changed state to down
→ Gi0/1のラインプロトコルの状態が down に変わった
%OSPF-5-ADJCHG: Process 1, Nbr 10.0.0.2 on GigabitEthernet0/1 from FULL to DOWN, Neighbor Down: Dead timer expired
→ ネイバー10.0.0.2との関係が FULL から DOWN になった。原因は Dead タイマーの満了
単語はどれも簡単です。それでも「from FULL to DOWN」が状態の変化を表していること、「Neighbor Down:」のあとに原因が書かれていることが分からないと、何が起きたのかを判断できません。

場面3:Ciscoの設定ガイドとリリースノート
設定ガイドやコマンドリファレンスには、日本語版がないものも多くあります。特に注意書きは、条件や否定を読み違えると作業ミスに直結します。
例文(説明用に作成)
If you change the router ID, you must restart the OSPF process for the new router ID to take effect.
→ ルーターIDを変えた場合、新しいIDを有効にするにはOSPFプロセスの再起動が必要
Do not enable this feature unless all routers in the area support it.
→ エリア内のすべてのルーターが対応していない限り、この機能を有効にしてはいけない
1文目は「変えただけでは反映されない」こと、2文目は「1台でも非対応なら有効にしてはいけない」ことを読み取れるかがポイントです。
必要な英語力はどのくらいか
CCNPの勉強と現場で必要になるのは、次の3つです。
| 必要なこと | 具体的には | 目安 |
|---|---|---|
| 英文の骨組みを取り出す | 長い文から主語と動詞を見つける | 中学で習う文法の範囲 |
| 条件と否定を読み違えない | if・unless・must not・not all など | 注意書きを1文ずつ正しく読める |
| ログの定番の単語を知っている | down・refused・timed out・expired など | よく出る単語を数百語 |
どれも、英会話の練習やTOEICの勉強では身につきにくい部分です。ネットワークの英文を題材にして練習するのが近道です。考え方はインフラエンジニアの英語勉強法、注意書きの読み方は英語マニュアルの読み方で詳しく解説しています。
ログ・マニュアルの英文を題材に「読む英語」を練習するなら
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- まずは日本語の参考書と動画で、試験範囲の全体をつかむ(英語の勉強を先にしない)
- showコマンドの出力やログで分からない単語が出たら、その場で意味と使われ方をメモする
- 公式ガイドは最初から通読しない。日本語の本で分かりにくかった章だけ英語で読む
- 注意書き(Note・Caution)は、条件と否定に印をつけてから日本語にする
英語のために別の勉強時間を大きく取る必要はありません。CCNPの勉強の中で英語に出会ったときに、正しく読めるようにしておくことが大切です。CCNPの勉強時間の目安はCCNPの勉強時間、難易度はCCNP Enterpriseの難易度で解説しています。
英語の読み方を練習できる教材
インフラ・ネットワークエンジニア向けに、英語の読み方を練習できる教材を出しています。
- Udemy講座『インフラ・ネットワークエンジニアのための技術英語【読む編】』:文法の基礎から、条件と否定、マニュアルの注意書き、エラーメッセージとログの読み方まで、約2時間半の動画と確認テストで練習できます
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- CCNP Enterprise(ENCOR・ENARSI)は日本語で受験できる
- それでも、公式ガイド・showコマンドの出力とログ・Ciscoの設定ガイドでは英語を読む
- 必要なのは、英文の骨組み、条件と否定、ログの定番の単語の3つ
- 英語の勉強を先にせず、CCNPの勉強の中で出会った英語を正しく読めるようにする
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