CCNAは今受けるべき?v2.0を待つべきかを3軸で判断【2026年版】
「CCNAを受けようと思って調べたら、2027年に試験が改定されると出てきた。今から勉強して間に合うのか、それともv2.0を待つべきなのか」。ここで手が止まっている人は多いです。結論から言うと、2026年9月時点で学習を始めるなら、大半の人は現行版で受けるべきです。この記事では、CCNAを今受けるべきかv2.0を待つべきかを、3つの軸で機械的に判断できるように整理します。
この記事の結論
- 現行のCCNA v1.1が受験できるのは2027年2月2日までです。2027年2月3日からv2.0に切り替わります。
- 試験コードはどちらも200-301のままです。改定前に取った資格の価値が下がることはありません。
- 2026年9月時点で残り約5ヶ月あり、運用経験者はもちろん、未経験でも1日1〜1.5時間を確保できれば現行版で間に合います。
- Ciscoの公式スタンスも「すでに学習中なら現行試験でそのまま取得すること」の推奨です。
- 待つ判断が合理的なのは、学習に着手できるのが2026年11月以降で、かつ1日30分しか取れないような少数のケースだけです。
現行v1.1とv2.0の境目は2027年2月2日と2月3日
CCNA v2.0とは、2027年2月3日から出題範囲が新しくなるCCNA試験のことです。現行のv1.1で受験できる最終日は2027年2月2日で、その翌日からはv2.0の範囲でしか受けられません。
ここで押さえておきたいのは、試験コードが200-301のまま変わらないことです。番号が同じなので、履歴書に書く名称も「CCNA」で変わりません。改定前に取ったから格下、ということは起きません。
もうひとつ、期限の実務的な注意があります。受験期限の直前は試験会場の席が埋まりやすく、希望の日時が取れないことがあります。2027年2月2日というのは「予約が取れれば受けられる最終日」であって、実質的な締切はもう少し手前だと考えてください。詳しい締切カレンダーはCCNA v1.1はいつまで受けられるかの記事で月別に整理しています。
判断を分ける3つの軸
今受けるべきか待つべきかは、感覚で決めると必ず後ろ倒しになります。次の3軸だけで判断してください。
- 軸1:学習開始時期。いつから毎日机に向かえるか。「来月から本気を出す」は開始時期に数えません。
- 軸2:1日に取れる時間。平日に確保できる時間が30分か、1時間か、2時間か。休日はボーナスとして別枠で数えます。
- 軸3:実務での必要性。転職活動や社内の異動申請など、期限のある用途があるかどうか。
学習時間の目安は、完全未経験で160〜200時間、運用監視や運用保守の経験がある人で80〜120時間です。2026年9月から2027年2月2日までは約22週なので、未経験なら週8〜9時間、経験者なら週4〜6時間が必要な計算になります。週8〜9時間は、平日1時間+休日2時間ずつで届く水準です。
つまり、多くの人にとって現行版は「間に合わないから諦める」対象ではありません。間に合わないとしたら、時間が足りないのではなく、着手が遅れているだけであることがほとんどです。
状況別・今受けるべきか待つべきかの早見表
3軸を組み合わせた判断を表にしました。未経験は180時間、経験者は100時間を必要量として計算しています。
| あなたの状況 | 1日に取れる時間 | 必要な週数の目安 | 推奨 |
|---|---|---|---|
| 運用経験あり・9月開始 | 平日1時間+休日2時間 | 約11週 | 現行v1.1で受ける |
| 運用経験あり・11月開始 | 平日1時間+休日2時間 | 約11週 | 現行v1.1で受ける(1月受験) |
| 未経験・9月開始 | 平日1時間+休日3時間 | 約16週 | 現行v1.1で受ける |
| 未経験・9月開始 | 平日30分+休日2時間 | 約28週 | 時間を増やせないならv2.0 |
| 未経験・11月開始 | 平日2時間+休日4時間 | 約10週 | 現行v1.1で受ける(ぎりぎり) |
| 未経験・11月以降開始 | 平日1時間以下 | 25週以上 | v2.0で受ける |
表の見方はひとつだけです。必要な週数が、残っている週数より短ければ現行版で行く。それだけです。2026年9月2日時点で残りは約22週、11月1日時点なら約13週です。期間からの逆算の考え方はCCNAは何ヶ月で取れるかで詳しく扱っています。
現行版で間に合わせるなら、迷っている時間がそのまま損になります。
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v1.1とv2.0で出題比率はどう変わるか
判断材料として、新旧の出題比率を並べます。分野の名前ごと組み替わるため、単純な増減では比較できません。
| 現行v1.1の分野 | 比率 | v2.0の分野 | 比率 |
|---|---|---|---|
| ネットワークの基礎 | 20% | Network Infrastructure and Connectivity | 25% |
| ネットワークアクセス | 20% | Switching and Network Access | 25% |
| IPコネクティビティ | 25% | IP Routing | 20% |
| IPサービス | 10% | Network Services and Security | 20% |
| セキュリティの基礎 | 15% | AI, Network Operations and Management | 10% |
| 自動化とプログラマビリティ | 10% | ― | ― |
v2.0では、エージェンティックAIによるネットワーク運用、生成AIのプロンプト設計、Infrastructure as Code、ハイパーバイザや仮想マシン・コンテナ、OSPFv3といったテーマが加わります。一方でケーブルの比較、TCPとUDPの比較、NTPの設定、QoS、REST APIやTerraformなどは整理・削減されます。暗記量は減りますが、分野をまたいで考える問題は増える見通しです。難易度の見立てはCCNA v2.0の難易度で詳しく書きました。最終的な出題範囲はCisco公式のExam Topicsが正です。受験前に必ず公式ページで最新版を確認してください。
v2.0を待ったほうがよい少数のケース
正直に書くと、待つ判断が合理的な人もいます。ただし条件はかなり限定的です。
ひとつ目は、着手が2026年11月以降になり、平日1時間も取れない人です。残り週数に対して必要量が明らかに足りないなら、無理に受けて不合格になるより、v2.0の範囲で腰を据えるほうが総コストは安くなります。受験料は46,860円(税込・2026年8月時点)で、不合格になれば再受験でもう一度同額かかるためです。
ふたつ目は、業務ですでにクラウドや自動化に関わっていて、AI・IaC・仮想化の話題が自分の実務と直結している人です。この場合はv2.0のほうが学んだ内容をそのまま使えます。
三つ目は、資格の取得期限が2027年春以降に設定されている人です。急ぐ理由がないなら、新しい範囲で受けたほうが情報としては新鮮です。逆に、この3つに当てはまらないなら待つ理由はありません。改定をまたぐ学習計画は2027年の改定に向けた対策にまとめています。
現行版で行くと決めた人が最初にやる5ステップ
「現行で行く」と決めたら、順番はこれで固定してください。1番を飛ばすと、ほぼ全員が後ろ倒しになります。
- 受験日を先に予約する。Pearson VUEで11月〜1月のいずれかに枠を押さえます。受験料は決済画面で必ず確認してください(価格改定の可能性があります)。
- 残り週数を数え、週あたりの必要時間を紙に書く。未経験180時間、経験者100時間を残り週数で割るだけです。
- 参考書を1周する。1周目は理解しようとしない。全体の地図を眺めるだけで十分です。ここで止まる人が非常に多いところです。
- 2周目からPacket Tracerでコマンドを打つ。読むだけの学習は、時間をかけたのに解けない状態を作ります。
- 学習50%地点で一度模擬試験を受ける。点数ではなく、どの分野で落としたかを見るために受けます。
私が見てきた範囲では、落ちる人は毎回この3つのどれかです。参考書を読むだけでコマンドを打っていない、問題集の答えを覚えただけ、シミュレーション問題を一度も練習していない。改定を気にするより、この3つを潰すほうが合否には直結します。
どちらを選んでも無駄にならない学習領域
迷っている間も、やっておいて損のない領域があります。v1.1とv2.0のどちらにも残り、しかも実務でそのまま使う部分です。
具体的には、サブネット計算とワイルドカードマスク、VLANとトランク、スパニングツリー、スタティックルートとOSPF、ACL、NATです。出題比率の器が組み替わっても、これらが消えることはありません。自社の無料問題集InfraGymでも正答率が低いのはサブネット、ワイルドカードマスク、スパニングツリーの3分野で、ここは版に関係なく差がつきます。
逆に、v2.0で削減が見込まれるNTPの設定やQoSの細目、Terraformなどに今から深入りするのは、現行受験でなければ優先度を下げてかまいません。改定の全体像はCCNA v2.0の変更点と試験範囲で確認できます。
よくある質問
CCNA v1.1はいつまで受験できますか?
現行のCCNA v1.1は2027年2月2日まで受験でき、翌2027年2月3日からv2.0に切り替わります。試験コードはどちらも200-301のままです。期限直前は会場の席が埋まりやすいため、1ヶ月以上前に予約を取っておくことをおすすめします。
v1.1で合格した資格は、v2.0開始後も価値が下がりますか?
下がりません。試験コードは200-301で共通、認定名もCCNAのままなので、履歴書や職務経歴書での書き方も変わりません。Cisco自身も、すでに学習中の人には現行試験でそのまま取得することを推奨しています。改定前に取り切るデメリットはありません。
今から3ヶ月で現行のCCNAに間に合いますか?
運用経験があれば十分に間に合います。目安の学習時間は運用経験ありで80〜120時間、完全未経験で160〜200時間です。3ヶ月で未経験から狙うなら1日1.5〜2時間の確保が必要になります。まず受験日を予約し、そこから逆算してください。
合格率や合格点を見て判断したいのですが、公表されていますか?
出題数・合格ライン・合格率は、いずれもCiscoが公表していません。ネット上で見かける「◯問中◯点」といった数字は非公式です。判断材料には使わず、公表されている試験時間120分と出題比率、そして自分が確保できる学習時間から計画を立ててください。
v2.0のほうが難しくなりますか?
暗記する項目は減りますが、AIによる運用、Infrastructure as Code、仮想化など横断的なテーマが加わります。未経験者には前提知識が要る分だけ重く感じる可能性があります。最終的な出題範囲はCisco公式のExam Topicsが正です。受験前に必ず公式ページで最新版を確認してください。
まとめ
- 現行v1.1の受験期限は2027年2月2日、v2.0の開始は2027年2月3日です。試験コードは200-301で共通です。
- 判断は「学習開始時期」「1日に取れる時間」「実務での必要性」の3軸だけで決めます。感覚で決めない。
- 必要な週数(未経験180時間、経験者100時間から算出)が残り週数より短ければ、現行版で受けるべきです。
- 待つべきなのは、着手が遅く時間も取れない人、実務がAI・自動化寄りの人、期限が2027年春以降の人だけです。
- サブネット計算、VLAN、STP、OSPF、ACL、NATはどちらの版でも問われます。迷っている間はここを進めてください。
独学で止まりやすいところを、先に潰しておきませんか。
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