【2026年版】CCNA模擬試験の使い方|受ける時期と点数別の判断基準
CCNAの模擬試験を受けたものの、点数に一喜一憂するだけで次に何をすればいいか分からない。そもそもいつ受ければいいのか決められない。そんな状態で止まっている人を、私は何度も見てきました。結論から言うと、CCNAの模擬試験は実力を測るためではなく、弱点がどこにあるかを座標として特定するために使う道具です。この記事では受けるタイミング、点数ごとの判断基準、復習の手順、「答えを覚えてしまう」問題への対処までをまとめます。
この記事の結論
- CCNAの模擬試験は合否予測ではなく、弱点の位置を特定するために使います。
- 受けるタイミングは「学習が半分進んだ地点」「本番2週間前」「前日」の3回が基本です。
- 点数そのものより、間違いを分野別に分類できているかどうかが重要です。
- 2回目以降は答えを覚えてしまうため、正解の理由を声に出して説明できるかで判定します。
- Ciscoは合格点も出題数も公表していないため、模試の点数から合否を断定することはできません。
CCNAの模擬試験とは?点数を取りに行く場所ではありません
CCNAの模擬試験とは、本番と同じ形式と時間配分で出題を再現し、自分の理解の穴がどの分野にあるかを洗い出すための演習です。定義としてはそれだけで、合否を予測する装置ではありません。
ここを取り違えると勉強が止まります。点数が低ければ落ち込んで手が止まり、高ければ安心して復習をしない。どちらも前に進みません。そもそもCCNA(試験コード200-301)の合格点と出題数は、Ciscoから公表されていません。つまり「模試で何点なら受かる」という換算式は、原理的に存在しないのです。
では何を見るのか。見るのは間違えた問題の分布です。サブネット計算で落としているのか、スパニングツリーなのか、設問の日本語を読み違えているのか。分布が分かれば次の1週間で何をやるかが決まります。模擬試験は、この「次の1週間の指示書」を作るために受けます。
模擬試験を受けるべき3つのタイミング
受ける回数が少なすぎる人と、毎日受けて疲弊している人の両極端をよく見ます。目安は下の3回です。
| タイミング | 目的 | 見るべき指標 |
|---|---|---|
| 学習が半分進んだ地点(未経験なら80〜100時間前後) | 形式と自分の現在地を知る | 分野別の得点差。点数の絶対値は無視してよい |
| 本番2週間前 | 残り2週間で潰す弱点を確定させる | 間違いの数より、間違いの種類が3つ以内に絞れているか |
| 本番前日(または2日前) | 時間配分とコンディションの確認 | 制限時間内に最後まで到達できたか |
1回目を早く受けすぎるのはおすすめしません。全分野が未学習の状態で受けても、出てくるのは「全部できない」という情報だけで、指示書になりません。学習の進み具合が自分で判断できない場合は、CCNAの勉強方法の記事で段階ごとの到達判定を確認してから受けてください。
点数別の判断基準:数字をどう読むか
ここでいう点数は、使っている教材上の正答率です。Ciscoの採点とは別物なので、他人と比べる意味はありません。それを踏まえた上で、私は次のように読んでいます。
| 正答率 | 状態の見立て | 次にやること |
|---|---|---|
| 40%未満 | インプットが足りていない。用語の意味で止まっている | 問題演習を一度止め、参考書と手を動かす練習に戻る |
| 40〜60% | 知識はあるが、問われ方に対応できていない | 間違いを分野別に分類し、上位3分野だけを潰す |
| 60〜80% | 基礎はできている。落とし方に癖がある段階 | ケアレスミスと理解不足を分けて記録し、Sim問題の練習を追加 |
| 80%以上 | 知識面は仕上がりつつある | 時間配分の練習と、説明できるかどうかの確認に切り替える |
注意してほしいのは、80%を超えた人が落ちるケースが実際にあることです。理由はほぼ一つで、選択問題だけを繰り返してシミュレーション問題を練習していないからです。
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模擬試験の復習手順:受けた後の90分で差がつく
模擬試験の価値は、受けている時間ではなく受けた後の復習で決まります。次の順番で進めてください。
- 採点直後に、間違えた問題番号だけを書き出す。解説はまだ読まない。
- 各問題を「知識が無かった」「読み違えた」「時間が無くて適当に選んだ」の3つに分類する。
- 「知識が無かった」問題だけを分野別に集計し、多い順に3分野を特定する。
- その3分野の解説を読み、参考書の該当ページに戻る。
- 読み直した内容を、コマンドを打つか図を描くかして再現する。読むだけで終えない。
- 翌日、同じ3分野を別の問題集から解き直す。同じ問題は使わない。
- 1週間後にもう一度同じ3分野だけを解き、正答できたら次の3分野に移る。
この手順の肝は3番です。間違いを分類せずに全部復習しようとすると、量に押しつぶされて結局どれも定着しません。私が指導していて最も多く直すのが、この「全部やろうとして何も残らない」パターンです。分類の型はCCNA問題集の選び方と使い方でも詳しく扱っています。
「答えを覚えてしまう」問題への対処
同じ模擬試験を2回、3回と回すと必ず起きるのがこれです。問題文を見た瞬間に選択肢の位置で答えが分かり、点数だけが上がっていく。この状態で本番に行くと、見たことのない言い回しで出題された途端に手が止まります。
対処は単純で、正解を選んだ後になぜ他の3つが誤りなのかを声に出して説明することです。説明できなければ、その問題は覚えているだけで理解していません。正解できたのに説明できない問題は、間違えた問題と同じ扱いで復習リストに入れてください。
もう一つ有効なのが、教材を分けることです。学習中の問題集と模試用の問題集を最初から別にしておく。無料で使えるものとしては、自社で提供しているCCNA無料問題集「InfraGym」のように分野別に解ける教材を日常の演習に回し、模試用の教材は本番形式で通しで使う分け方ができます。
ちなみにInfraGymで正答率が低いのは、いつ見てもサブネット計算・ワイルドカードマスク・スパニングツリーの3分野です。ここで落としているなら、珍しいことではありません。
模擬試験で練習すべき本番仕様:時間配分とシミュレーション問題
CCNAの試験時間は120分です。この120分をどう使うかは、知識とは別に練習が必要な技術です。特に重要なのがSim(シミュレーション)問題で、コマンドを打って設定する形式のため1問に時間を吸われやすく、ここで時間切れになる人が後を絶ちません。私が見てきた「落ちる人の典型3パターン」の一つが、まさにSim問題を一度も練習せずに本番へ行くケースです。
模擬試験を受けるときは、必ず時計を見ながら次の2点を記録してください。
- 全問を一巡し終えた時点で、残り時間が何分あったか
- 1問に3分以上かけてしまった問題が何問あったか
残り時間がほとんど無かったなら、課題は知識ではなく判断速度です。分からない問題を切り捨てる練習をしてください。Sim問題の練習方法はCCNAのシミュレーション問題対策にまとめています。
模擬試験の選び方と、点数が伸びないときの見直し
模擬試験の教材を選ぶ基準は3点で十分です。現行の出題範囲(v1.1)に対応していること、解説が「なぜ他が誤りか」まで書かれていること、本番と同じ120分で通して解ける構成であること。
なお受験料は46,860円(税込・2026年8月時点)です。価格改定の可能性があるため、Pearson VUEの決済画面で必ず最新の金額を確認してください。不合格になると翌日から5暦日待って6日目以降に再受験でき、受験料は同額がもう一度かかります。2回受ければ合計93,720円です。模試1回分の手間と、この金額を天秤にかけてみてください。CCNAに一発合格するための設計もあわせて読んでおくと、逆算の精度が上がります。
よくある質問
CCNAの模擬試験は何回受ければいいですか?
本番までに3回が目安です。学習が半分進んだ地点、本番2週間前、前日の3回で足ります。回数を増やすより、1回ごとの復習を丁寧にやるほうが点数は動きます。同じ模試を繰り返す場合は、答えを覚えていないか毎回確認してください。
模擬試験で何点取れれば本番に受かりますか?
断定できません。Ciscoは合格点も出題数も公表しておらず、模試の点数と本番の合否を換算する式が存在しないためです。目安にするなら、正答率80%以上を安定して出せて、かつ正解の理由を説明できる状態を基準にしてください。
模擬試験はいつから受け始めるべきですか?
全範囲の半分程度を学習した時点からです。未経験の方なら80〜100時間前後が目安になります。それより早く受けても「全部できない」という情報しか得られず、次の行動が決まりません。
模擬試験の点数が毎回同じで伸びません。どうすればいいですか?
教材を変える前に受け方を見直してください。時間を計っていない、解説を読んで分かった気になっている、間違いを分野別に分類していない。この3つのどれかが原因であることがほとんどです。まずは間違いを3種類に分類するところから始めてください。
模擬試験でシミュレーション問題の練習はできますか?
教材によります。選択問題だけの模試も多いため、Sim問題は別途Packet Tracerなどで練習する前提で考えてください。一度も練習せずに本番へ行き時間切れになる人は非常に多いので、必ず別枠で時間を取ってください。
まとめ
- CCNAの模擬試験は、点数を取る場所ではなく弱点の座標を特定する道具です。
- 受けるタイミングは学習の折り返し地点、本番2週間前、前日の3回が基本です。
- 受けた後に間違いを3種類へ分類し、上位3分野だけを潰してください。
- 正解できても理由を説明できない問題は、間違いと同じ扱いにします。
- 選択問題の点数が高くても、シミュレーション問題と時間配分の練習は別途必要です。
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