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CCNAの難易度は本当に高い?合格率非公表でも分かる他資格との比較

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CCNAの難易度を調べると「未経験でも取れる」と「甘く見ると落ちる」の両方が出てきて、結局どちらなのか分からない。結論から言うと、CCNAの難易度は「知識量は中級手前、出題形式は本格的」という位置にあります。この記事では、合格率が非公表という前提で難易度をどう測るか、他資格との相対的な位置、難しいと感じる本当の原因を整理します。

この記事の結論

  • CCNAの合格率・合格点・出題数はCiscoが公表していません。合格率○%という数字に根拠はありません。
  • 難易度の実感は、知識量より「抽象度」と「本番形式への慣れ」で決まります。
  • 他資格と比べると、ITパスポートより明確に上、基本情報技術者と同等、CCNPよりかなり下です。
  • 学習時間の目安は、完全未経験で160〜200時間、運用経験ありで80〜120時間です。
  • 難易度が高いのではなく、学習の順序を誤ると難しくなる資格です。止まる場所はほぼ同じ4か所です。

CCNAの難易度は結局どのくらいか

CCNAとは、Ciscoが提供するネットワーク技術者向けの認定資格です。試験コードは200-301、試験時間は120分です。

一言でいえば「暗記だけでは届かないが、才能は要らない」水準です。出題される知識は参考書に載っている範囲で、奇問はほとんどありません。それでも落ちるのは、知らない知識が出るからではなく、知っている知識を制限時間内に判断へ変換できないからです。

私は1,000名以上のCCNA学習者を見てきましたが、不合格の原因が「範囲外の問題が出た」だったことは一度もありません。原因はいつも、手を動かしていないか、時間配分を練習していないかです。

合格率は公表されていない。難易度は何で測るか

前提を正確にしておきます。CCNAの合格率、合格点、出題数はいずれもCiscoが公表していません。ネット上で見かける合格率や合格点の数字は、公式に確認できる情報ではありません。難易度は代わりに次の3つで測ってください。

  • 到達までの学習時間:未経験で160〜200時間、運用経験ありで80〜120時間。重い部類ではありません。
  • 出題形式の負荷:選択問題に加えてシミュレーション(Sim/Lab)形式が含まれ、実技試験の性格が強い。
  • 再受験のコスト:受験料は46,860円(税込・2026年8月時点)。不合格だと翌日から5暦日待機し、6日目以降に同額で再受験です。

CCNAが「難しい」と語られがちなのは、失敗時の金銭的な痛みが大きいことも一因です。受験料は改定の可能性があるため、申込時にPearson VUEの決済画面で確認してください。

他資格と比べたCCNAの難易度

相対的な位置を表にします。合格率の扱いは資格ごとに異なるため、学習時間の目安と出題形式で比較します。

資格学習時間の目安性格CCNAとの相対
ITパスポート50〜100時間IT全般の用語と経営知識CCNAより明確にやさしい
LPIC-1 / LinuC-1100〜150時間Linuxコマンド中心ほぼ同水準。範囲はより狭い
基本情報技術者150〜200時間IT全般+アルゴリズム知識量は同等、CCNAが実技寄り
CCNA(200-301)未経験160〜200時間ネットワーク特化+設定操作基準
CCNP EnterpriseCCNA合格後さらに数百時間設計・障害対応CCNAよりかなり難しい

CCNAは「入門資格の一段上」です。飛び抜けて難しいわけではありませんが、範囲がネットワークに集中しているぶん逃げ場がなく、得意分野で苦手をカバーする戦い方が効きにくい。時間設計はCCNAの勉強時間の目安と配分で分野別に整理しています。

難易度そのものより、つまずく場所を先に知っておくほうが早いです。

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難しく感じる原因は「範囲の広さ」ではなく「抽象度の高さ」

難しい理由はよく「範囲が広いから」と説明されますが、的外れです。範囲だけなら基本情報技術者のほうが広い。

本当の原因は扱う対象が目に見えないことです。パケットもVLANも机の上には存在せず、頭の中だけで組み立てる必要があります。この抽象度の高さが壁になります。

だから挫折が起きる場所は毎回ほぼ同じで、OSI参照モデルの暗記、サブネット計算、VLANとトランク、ルーティングテーブルの読み方の4か所です。中でもサブネット計算で止まる人が最多で、自社の無料問題集InfraGymでも正答率が低いのは常にサブネット、ワイルドカードマスク、スパニングツリーです。難易度の正体はこの4か所で、個別に潰せば体感は大きく下がります。

未経験と経験者で難易度は変わる

同じ試験でも前提によって体感は違います。

あなたの状況学習時間の目安最初にきつい場所難易度の体感
完全未経験160〜200時間IT用語そのもの、OSI参照モデル高い。用語の壁を越えるまでが山
運用監視・運用保守の経験あり80〜120時間サブネット計算、ルーティング中。用語は分かるが理屈が新しい
設計構築の経験あり60〜100時間試験特有の言い回しへの慣れ低め。形式対策が中心になる

運用監視の現場にいる人は機器名やアラートの用語に日常的に触れており、この差は大きい。完全未経験なら最初の2週間は用語を辞書のように引く期間になるため、「進まない」と感じて当然です。未経験からの進め方は未経験からCCNAを取る手順にまとめています。

難易度を下げる学習順序

順序を変えるだけで体感は変わります。推奨する順番は次の通りです。

  1. 受験日を先に予約する。期限がないと始まりません。
  2. 参考書を1周する。1周目は理解しようとせず「地図を眺める」でよい。ここで止まる人が多い。
  3. サブネット計算を集中的に潰す。2進数を毎回書かずに解く型を身につける。
  4. Packet Tracerでコマンドを打ち、VLANとトランク、静的ルーティングまで自分で作る。
  5. 問題集を分野別に解き、間違いを「知らなかった」「読み違えた」「操作できない」に分ける。
  6. 模擬試験を時間を計って解き、時間配分を練習する。
  7. Sim/Lab形式を数回は本番同様に通しで練習する。

この順序を守れれば独学でも十分に届きます。独学の可否はCCNAは独学で合格できるのかで扱っています。順序を自分で設計しづらいならCCNA通信講座の選び方も検討材料になります。

CCNA v2.0で難易度は上がるのか

現行のv1.1は2027年2月2日まで受験でき、2027年2月3日からv2.0に切り替わります。試験コードは200-301のままです。

v2.0では出題比率が再編され、「AI, Network Operations and Management」が10%として新設されます。エージェンティックAIによる運用、生成AIのプロンプト設計、Infrastructure as Code、ハイパーバイザやコンテナが加わり、TCPとUDPの比較、NTPの設定、QoSの細目などは整理・削減されます。

難易度は暗記量が減る方向、抽象度と横断性が上がる方向です。詳細はCCNA v2.0の難易度で比較しています。なお、Ciscoは今すでに学習中の人には現行試験でそのまま取得することを推奨しています。最終的な出題範囲はCisco公式のExam Topicsが正です。受験前に必ず公式ページで最新版を確認してください。

よくある質問

CCNAの合格率はどれくらいですか?

CCNAの合格率はCiscoが公表していません。合格点や出題数も非公表です。ネット上の「合格率○%」には公式な裏付けがないため、判断材料にはしないでください。学習時間の目安で見るほうが現実的です。

CCNAは未経験でも取れる難易度ですか?

取れます。完全未経験の学習時間の目安は160〜200時間で、1日1時間なら6か月前後です。最初の2週間はIT用語そのものが壁になりますが、そこを越えれば進み方が変わります。

CCNAと基本情報技術者はどちらが難しいですか?

知識量はほぼ同等です。範囲の広さでは基本情報が上、実技的な負荷ではCCNAが上です。CCNAはネットワーク特化のため、得意分野で苦手をカバーする戦い方が使えない点も違います。

CCNAで一番難しいのはどの分野ですか?

サブネット計算です。指導していて止まる人が最も多く、無料問題集InfraGymでも正答率が低いのは常にサブネット、ワイルドカードマスク、スパニングツリーです。ここを先に潰すと全体の難易度が下がります。

CCNAに落ちたら再受験にいくらかかりますか?

受験料は46,860円(税込・2026年8月時点)で、再受験も同額です。不合格になった日の翌日から5暦日待機し、6日目以降に受験できます。2回で合計93,720円です。価格改定があるため決済画面で確認してください。

まとめ

  • CCNAの合格率・合格点・出題数は非公表です。数字ではなく学習時間と出題形式で判断してください。
  • 位置づけはITパスポートより明確に上、基本情報技術者と同等、CCNPよりかなり下です。
  • 難しさの正体は範囲の広さではなく抽象度の高さで、止まる場所は4か所です。
  • 未経験160〜200時間、運用経験ありで80〜120時間。前提で体感は大きく変わります。
  • 順序を整えれば難易度は下がります。受験日の予約、サブネット計算、手を動かす練習が軸です。

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